2020年3月18日(水)「三菱香焼工場の将来活用策」!

長崎市議会は3月13日閉会、井上重久だより・ホームページに掲載する内容を取り纏めている。前日、三菱香焼工場のクルーズ船修繕事業の内容を掲載したが、その関連で三菱香焼工場の将来活用策について、一般質問の概要を掲載する。平成22年に佐世保市のハウステンボスは、閉園の経営危機に陥り従業員約1,000人の雇用損出をはじめ地域経済に大きなマイナスの影響をもたらす恐れがあった。佐世保市はHIS(エイチ・アイ・エス)とハウステンボスの固定資産税・都市計画税に見合う額を10年間交付する協定を結び、HISはその運営を引き受けた。その結果、ハウステンボスの運営は順調に回復し、当初の予定より早く4年半で再建の目途が立ったことから支援を終えている。その総額は当初約74億円を予定されていたが、結果的には約36億円の支援となった。佐世保市は大きな政策的判断を行って、ハウステンボスの再生を成功させたと思う。

三菱重工長崎造船所香焼工場の売上高は、大きく落ち込んだとは言え、それでも数百億円規模の事業が展開され、長崎の地域経済に大きな影響を与えている。大島造船所への売却検討(発表)は、3月末までには方向性が出ると思うが、造船事業の存続を考えると大きな期待を寄せる。長崎市も基幹産業の衰退に対しては、既存の制度にとらわれず、雇用の確保、経済波及効果が大きい基幹産業の持続可能な事業存続のため、大きな政策的判断(政治判断)で支援を行うべきと考える。また、造船業の操業不足に伴い、大幅な売り上げ減、工場の建屋閉鎖・一時休止のパートナー企業もあるが、固定資産税の減免(もしくは交付金・補助金で支援できないのか)など、長崎県として対応できる支援、長崎市として対応できる支援の検討を求めた。

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