長崎市内のJR線を一部高架化する「JR長崎本線連続立体交差事業(県事業)」の完成時期が、1年遅れの2021年度になることを新聞報道で知った。この県事業は、審長崎駅舎から松山町までの約2.5kを高架化して在来線を走らせ、市街地の分断や交通渋滞の解消を図ろうとするもので、2009年度に着手し当初は2020年度に完成予定であった。遅れの要因は、県や市が計画した新駅舎のデザインと、高架を支える柱や地中の杭の大きさ調整、土地取得など時間を要したという。これに伴い、移転予定の長崎駅舎を1年長く使わなければならず、現駅舎を撤去した跡地に市が整備する東口駅前交通広場(約1万5千㎡)の着工も遅れる見通しとなっている。これ以上の遅れとならないよう、関係者の連携を十分とって対応してほしい。