2015年2月17日（火）「議会運営委員会」報告（その2）！

長崎市議会は、さる2月13日(金)「議会運営委員会」が開催されましたので、平成27年度当初予算案の主な概要について掲載します。「明治日本の産業革命遺産」と「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産候補を抱える長崎市は、産業革命遺産の登録可否決定、教会群の国際記念物遺跡会議（イコモス）現地調査を控え、高島炭鉱（高島炭鉱・端島炭鉱）の保存管理を図るため、遺構調査及び整備活用計画を策定するとともに、登録後に記念イベントを実施する登録推進費1億486万円、端島炭鉱の遺構の整備や居住施設保存のための登録推進事業費8,000万円、大野教会堂周辺の駐車場、トイレ及び歩行者ルートの整備並びに出津教会堂周辺の駐車場等の整備を行う登録推進事業費1億3,450万円、イコモスの現地受入態勢の充実を図る登録推進費3,369万円など、二つの世界遺産登録実現に向けた取り組み、文化遺産の保存整備、観光客受け入れ態勢の整備を柱とする予算案を計上。
また、長崎原爆投下から8月9日で70周年の節目を迎える長崎市は、「被爆の実相の継承」と「平和アピールの発信強化」をテーマに掲げた被爆70年記念事業として、長崎原爆資料館に最新の映像機器の導入などにより展示環境の充実や施設・設備の整備費1億7,780万円、核不拡散条約（ＮＰT)再検討会議出席など1,072万円、世界150カ国以上の子どもたちを長崎に招請し「世界こども平和会議開催費1,454万円、原爆犠牲者慰霊平和祈念式典行事費6,754万円、被爆70周年記念事業を実施する8団体へ補助金748万円など記念事業23件に予算を計上。国指定史跡「出島和蘭商館跡」の出島復元事業には、建造物6棟（十六番蔵、筆者蘭人部屋、十四番蔵、乙名詰所、組頭部屋、銅蔵）の復元費3億1,400万円、出島表門橋架橋工事費2億7,000万円、対岸の中島川公園整備費2億4,280万円が計上され、平成28年10月の供用開始が予定されている。