2013年5月10日(金)「八戸市の水産振興」を調査!

JR八戸駅長崎市議会環境経済委員会(副委員長班)は、5月9日(木)13時30分頃青森県八戸市(八戸漁港第三魚市場)を訪問し、水産業振興施策などについて現地調査を行いました。八戸市の概況は、青森県の南東に部に位置し、面積は350.40平方km、人口は239,172人、世帯数は104,930世帯(平成25年3月末現在)、基幹産業は水産業、製造業などで海岸地帯に大規模な施設を擁する工業港、漁港、商港が配置されている地域です。

八戸漁港にて説明を受ける八戸漁港には、第一魚市場、第二魚市場、第三魚市場、卸売場がそれぞれ配置され、第一魚市場にはまき網漁業でのイカ・サバ・イワシなど全体水揚げ量の約57%、第二魚市場には底引き網漁業でのキンキン・カレイなど約15%、第三魚市場にはイカ釣り漁業の冷凍イカなど約23%が水揚げされています。水揚げ数量は112,395トン、イカ・サバで約70%を占め、水揚げ金額は約187億円(平成24年実績)、昭和40年代からイカの水揚げ数量日本一を継続しています。

水産業を取り巻く環境は、①水産資源の悪化、漁業規制の強化による水揚げ量(82万トンから12万トンへ)・水揚げ金額の減少②国内消費量の減少による魚価の低迷、輸出への対応③漁業者の高齢化、漁業就業者数の減少による生産力低下・水産業の衰退④食の安全・安心に対する意識の高まりによる水産物の高度衛生化などが求められています。

今後の水産振興のために、魚市場の建屋の老朽化も進み、消費者が求める安全・安心ニーズへの対応など八戸漁港水産物流通機能高度化対策事業による市場機能を集約する。世界最高水準の衛生管理レベルを確保するために荷捌き所A棟(サンマ)・B棟(イカ)の新設、漁船漁業構造改革対策事業での改革型大型底引き網漁船および改革型まき網漁船(運搬船)を新造する予定である。地域一体となった衛生管理の高度化を図り、「産地はちのへ」の信頼度向上、産地間競争力及び国際競争力の強化を目指すとの説明がありました。

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