引き続き上海視察3日目(19日)15時からは、オーシャンローズ号に乗船していた小野社長(HTBクルーズ社)との意見交換会が開催されました。小野社長より「営業運航開始からの現状説明、6月以降の展開に関する方向性、県への要請事項」など長崎県議会総務委員会での説明された内容も含め報告がありました。その概要は、2月末の営業運転開始から客室や客席の稼働率は44%に留まり、2月29日の初便から5月6日までの21便に乗船したのは計2635人、平均で約30分の遅れが出ている。
今後は、出港の時間調整を検討しながら安定運行(26時間から28時間半へ)を図り、新しい商品企画(船中2泊、九州3日)を売り出したい。中国からの客層想定と消費動向にかい離が生じた。中国人の客層は、当初(30歳から40歳代)想定、乗船実績は「50歳代と60歳以上」が半数を占め、「中国人客7割」の目標には届かない見込みであり今後改善したい。6月以降、5デッキを大ショッピングに改装、7・8・9デッキの水回りのチェックを行ない、8デッキの客室を改装するなど販路拡大と客層の拡大、営業強化・大型団体獲得のセールス等を活発化するとの説明がありました。
上海視察4日目(20日)は、6時起床(時計を日本時間に戻す)、日本領内に入っているのか船室から海上を眺め、昨日からの小雨模様は止まっていることを確認、デッキに出て見ると海の風は強く吹いているように感じました。その後、7時から朝食(バイキング)をとり、ゆっくりとシャワーを浴びました。10時からは、社長・船長の計らいで操舵室を見学させて頂き、風速計を見ると風速18m/秒を標示している、改めてデッキに出て見れば海上の風は強く、遠くに五島列島がぼやっと見えて来ました。オーシャンローズ号は、14時到着予定から約30分程度遅れ長崎港に入港し、松ヶ枝国際ターミナルで解散し、「長崎~上海」就航に伴う上海視察を終えました。