2022年5月11日(水)「新車両かもめ試験走行」!

鉄道建設・運輸施設整備支援機構とJR九州は、5月10日長崎県内で新車両「かもめ」を使った走行試験を始め、沿線自治体の各駅舎(新大村駅・諫早駅・長崎駅)では歓迎セレモニーが開かれた。長崎駅舎でのセレモニーには、市立長崎幼稚園の園児、1200人を超える公募者の中から抽選で選ばれた人、JR関係者、行政・市議会関係者、経済界・地域自治会関係者など約250人が出席し歓迎した。主催者を代表して田上市長は「新幹線の整備が決まってから50年近くを経て、ようやくやって来た。訪れる人をおもてなしの気持ちで迎えよう。長崎の未来を切り開くという気持ちを一つにしよう」と呼びかけた。西九州新幹線の9月23日開業に向け、新幹線「かもめ」が営業用のレールを走行するのは初めて、試験走行は6月16日まで実施され、線路の構造や信号設備などの機能に問題がないか確認される。

西九州新幹線は、全国新幹線鉄道整備法に基づき昭和48年に整備計画が決定された九州新幹線西九州ルート(福岡市・長崎市間)のうち、2022年9月23日に開通する武雄温泉・長崎間(66㎞)の路線名称。この区間は、フル規格(標準軌)により整備され、武雄温泉駅で特急列車と同じホームで乗換えを行う「対面乗換方式」により運行される。開業後、博多―長崎間は現在より30分短い約1時間20分で結ばれる。現在、長崎市は100年に一度の進化の時を迎えている。この開業を契機に、生活と観光の両面での開業効果を高めるため、地域の生活利便性の向上、魅力ある観光ルートの新たな構築が求められ、新幹線効果を最大限に活かされるよう行政・関係者の連携が必要である。

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