2021年4月26日(月)「ふたつの開港(その2)」!

1571年(元亀2年)長崎開港から450年、ポルトガルとの貿易で長崎の町は発展してきた。長崎港は鎖国時代を含め、海外に開かれた窓口(出島)として貿易や造船、炭鉱、水産業、学問・文化など様々な分野で交流の窓口となって来た。これからも、長崎のまちが港とそこから広がる海洋とともに発展していくために、歴史や文化を受け継ぎ新しい産業を創造する機会として、令和3年度の1年間を通じて、長崎の魅力を発信する「長崎開港450周年記念事業」が開催される。その一環としてスタートアップイベントの長崎帆船まつりは新型コロナ感染拡大の影響を受けて中止となったが、長崎開港450周年記念展~ふたつの開港~は長崎歴史文化博物館で開幕した。

幕末1853年(嘉永6年)、アメリカのペリーが来航し日本に開国を要求、1855年(安政2年)幕府は長崎に海軍伝習所を設置、1859年(安政6年)日米修好通商条約を締結、下田、函館、横浜、長崎が開港した。安政の開港以降、欧米諸国との関係が新たになり、長崎には最先端の科学技術や国内外の情報がもたらされ、日本の近代化に繋がる基礎が築かれた。また、長崎の都市構造も大きく変貌し、設けられた外国人居留地をとおして国際色豊かな文化が育まれている。この記念展では、長崎にとって大きな転換点となった元亀2年(1571)の開港から安政の開港までを中心に、交流の諸相や長崎港・町の変化を考古資料、古文書、美術工芸資料など展示され、長崎の歴史や文化を考える機会となる。

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