2015年12月26日(土)「2年連続の世界文化遺産登録へ」!

07-03端島炭坑(写真提供長崎市)年の瀬を迎えマスコミ関係では、10大ニュースや2015回顧などこの1年を振り返っての報道がなされている。長崎市内のトピックスは、「明治日本の産業革命遺産 製鉄、製鋼、造船、石炭産業」(本県など8県の23資産)が、後世に保存すべき顕著な普遍的価値が認められ、平成27年7月に世界文化遺産に登録されたことなどがあげられる。来年の世界文化遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(本県と熊本県14資産)は、平成27年9月末から10月初旬に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である、国際記念物遺跡会議(イコモス)の現地調査を終え、県民・市民の機運醸成等で2年連続の世界文化遺産登録を推進する必要がある。

2015.11.5 出津教会堂長崎市の観光状況は、平成26年のクルーズ客船入港数75隻、平成27年は131隻、平成28年は190隻(平成27年11月末)が見込まれ、観光客や観光消費額は前年度を上回るとの予測がされている。世界遺産登録に伴う経済波及効果の推計は、「産業革命遺産」で観光客数は6.5万人~26万人(中間値:約6万人)、経済波及効果は24.3億円~101.2億円(中間値:約63億円)、「長崎の教会群」での観光客数は11万人~26万人(中間値:約19万人)、経済波及効果は39.4億円~100.9億円(中間値:約70億円)と推計されている。遺産登録は、本県観光振興に果たす役割は大きいが、顕著な普遍的価値をどうすれば守ることが出来るのか、関係者の十分な連携と万全な体制で臨まなければならない。

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