2015年5月6日(水)「産業革命遺産」登録勧告(その2)!

2013.10.15  世界遺産候補の軍艦島②国際記念物遺跡会議(イコモス)は、「明治日本の産業革命遺産」の顕著な普遍的価値を認め、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会へ登録するよう勧告した。世界遺産は、人類共通の財産として保護する歴史的建造物や生態系など、文化、自然、複合遺産の3種類があり、昨年の審査終了時点の総数は1,007件で、そのうち文化遺産が779件を占めていると報道されている。国内の文化遺産は、富岡製糸場と絹産業遺産群(平成26年登録)、富士山-信仰の対象と芸術の源泉(平成25年登録)など14件、登録が決まれば15件目となり九州では初めてとなる。自然遺産は、屋久島、白神山地、知床、小笠原諸島の4件となっている。
2013.10.15 端島(軍艦島)住宅群の通路イコモスは、風化が進む端島炭鉱(軍艦島)について、優先順位を明確にした保全措置の計画を立てることや、各施設への悪影響を防ぐために訪れる人の上限数を定めることなどを要望し、平成29年12月までに進捗状況を世界遺産センターに報告するよう求めている。長崎市は、構成資産の1つである端島炭鉱において、劣化が著しい生産施設遺構の保存整備と居住施設遺構の劣化防止を行いながら、併せて、高島炭鉱(高島炭鉱・中ノ島炭鉱・端島炭鉱)整備活用計画・保存管理計画が策定される。今回の登録勧告は、多くの関係者のご尽力の賜物で「価値ある評価」といえる。今後、登録勧告を機に観光客の急増が予想されることから、トイレや臨時駐車場、観光案内所・表示板など受入態勢にも万全を期す必要がある。

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