観光客誘致・受入対策特別委員会は、7月21日青森県八戸市を訪問し、「VISITはちのへの団体概要について」「交流人口拡大の取組みについて」調査を行った。八戸は工業と漁業で栄えたまちで、八戸三社大祭や民俗芸能えんぶり、朝市・まちなか横丁などの伝統文化が根付いている。VISITはちのへは、八戸市だけの組織ではなく、8市町村を一つの地域として観光物産と物産振興を行う団体組織。八戸観光コンベンション協会、八戸広域観光推進協議会、八戸地域地場産業振興センター、八戸物産協会、八戸市の5団体が2019年(平成31年)4月1日に「一般財団法人VISITはちのへ」が設立された。統合の狙いは、観光客と物産振興の相乗効果、地域の稼ぐ力、業務の効率化、人材育成による持続可能な組織作りを目指している。
交流人口拡大の取組みは、VJSIT八戸の役割として旅行者が目的地を決める、消費者が地域産品を購入する流れを高めていくこと。2017年より「来訪者の声」を集めるアンケートを約80地点で実施、73%がおいしいものと回答、リピーターは初めての方に比べて「おいしいもの」を楽しみにしている。八戸市のイメージは、農産物が豊富であること、食事が美味しいがまだまだ認知されておらず、テレビ・新聞・雑誌・WEBを通じた情報伝達に注力している。主な取り組みとして、「みちのく潮風トレイル」や「食文化」など、地域の観光資源を取り入れたサステナブルツーリズムや東北の広域周遊観光促進に資する商品造成などに取り組んでいる。また、MICE開催による八戸の魅力発信、MICE開催支援制度、YSアリーナ・FLAT HACHINOHEの大型施設の開業、MICE事業の効果について調査した。