長崎港へクルーズ船寄港は、平成28年197隻、平成29年は過去最高の267隻、平成30年220隻が寄港し、令和元年は182隻の見込みとなっている。客船の乗客・乗務員数は、平成28年717,288人、平成29年1,052,455人、平成30年は過去最高の平成29年と比較すると936,046人(▲11.1%)と減少している。2018年の長崎市観光統計によると、クルーズ客船の寄港実績は博多港(279隻)、那覇港(243隻)、長崎港は全国第3位の寄港数であった。寄港したクルーズ客船の中で、最も多かった中国からの乗客は約62万8,000人と減少したが、台湾からの乗客は前年とほぼ同数の約1万2,000人となっており、アジア地域で全体の約94.5%を占めている。(写真は今年182隻目の寄港となるコスタ・セレーナ)
長崎市がまとめた観光統計によると、市内を訪れた国内外の観光客数から割り出した観光消費額は、統計を始めた1957年以降以降、最高学の約1997億円となっている。宿泊客数は、前年比4.3%増の266万5,600人、市が押し上げ要因と分析しているのは、2,018年に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連資産」と2015年登録の「明治日本の産業革命資産」、加えて稲佐山からの夜景を楽しめるコースを推奨しており、滞在時間が延びることで、宿泊客、観光消費額が増えてきているとしている。市内には約1,500の宿泊施設があり、約1万5,000人が宿泊できる。今後も長崎駅西側にヒルトンホテルなど建設され、高級志向にも対応できる。観光客数は過去2番目に多い705万5,400人としているが、今年の観光動向は弱まっているのでは?