長崎市議会建設水道委員会(委員長班)は、7月13日(月)から15日(水)にかけて八戸市・青森市・秋田市を訪問し、「中心市街地活性化基本計画」、「東北新幹線開通に伴う駅周辺整備」、「駅周辺のまちづくり」などについて行政視察を行った。今回の視察は、九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)の建設工事が進むなか、平成34年度に新長崎駅舎に新幹線(フリーゲージトレイン)が乗り入れるため、長崎駅周辺整備事業(土地区画整理事業、JR長崎本線連続立体交差事業、長崎駅中央通り線など)が行われていることや、平成27年4月に策定された「まちぶらプロジェクト(長崎市中心市街地活性化基本計画)」の推進を図るため、建設水道委員会メンバー・理事者・議会事務局7名で行政視察を行った。今後の長崎の街づくりに活かさなければならない。
東北新幹線の八戸駅・新青森駅は、中心市街地から数キロ離れており陸の玄関口として広域的な交流拠点づくりの街づくりが行われていた。どの都市も立派な事業計画はあるが、進捗状況は財源の確保が厳しく計画通りに入っていない。中心市街地は、江戸時代から行政の中心地として栄え、商業が発展し文化施設等が残る都市であるが、少子高齢化の進展や人口減少などによって持続可能なまちづくりに努めている。長崎市も30年前は人口50.5万人、現在は43.7万人、30年後の平成57年は33万人に人口が減少するとの予測がされている。持続可能なまちづくりのため、長い歴史の中で育んだ多彩な文化や地域の特性を磨き、ひと・もの・情報が交流する拠点都市を目指す必要がある。さる7月5日、世界文化遺産登録に決定された「明治日本の産業革命遺産」、長崎市の構成資産8施設を活かして交流人口の拡大、地域活性化に繋げる必要がある。
次に、東北の三大祭りと言われる青森ねぶた祭り・秋田竿燈(かんとう)祭り・仙台七夕祭り、本物は見る事が出来ませんでしたが、本番のねぶた祭で運行されたねぶたが展示されている青森市のねぶたの家ワ・ラッセ及び秋田市民族芸能伝承館(ねぶり流し館)を訪問する事が出来ました。ねぶり流し館は、竿燈をはじめとする郷土の民族行事や芸能の保存伝承、後継者育成の練習・発表の場として、竿燈や土崎神明社祭(国指定重要無形民俗文化財)の曳山等展示されている。秋田竿燈(かんとう、国指定重要無形民俗文化財)は、古くから伝わる祖先の霊を弔う行事に、豊作を望む庶民の祈願などが結び付いて盛んになったといわれている。江戸時代後半には「眠り流し灯籠」と呼ばれ、子供や若者たちが長い竹竿に燈籠をたくさんつけて、町中をねり回る「竿燈」行事となったそうです。展示ホールで私も竿燈にチャレンジしましたが、なかなかバランスがとれず燈籠は大きく揺れ、本番ならばローソクで燈籠はすぐ燃えてしまいそうでした。