鎖国時代わが国で唯一の海外の窓口として繁栄・発展して来た長崎「出島」、貴重な歴史文化遺産である「出島和蘭商館跡」を後世に保存継承するため、第Ⅲ期建造物復元事業(16番蔵・筆者蘭人部屋・14番蔵・乙名詰所・組頭部屋・銅蔵)、表門橋架橋事業、旗竿整備事業など出島の復元整備が進められています。その事業の一つである、出島と江戸町側を結ぶ表門橋「架橋」の見通しが立ったことから、9月議会に1300万円の事業費が計上されます。
具体的には、出島表門橋の架橋及び対岸の中島公園と一体的な周辺整備のため、基本設計・実施設計の整備事業費(1,200万円)、出島表門橋等デザイン検討委員会及び委託業者選定のための特定審査委員会に係る整備推進費(100万円)が予定され、議会承認後、遺構調査・橋梁設計・橋梁工事が進められ平成28年度供用開始を目指し、出島表門橋「架橋」の検討が始まります。建造物復元後は、歴史文化の学習の場、文化交流の場、観光、まちづくりなど積極的な活用が図られ、歴史的観光資源である出島の価値を高め、交流人口の増大が期待されます。