前回(1964年)の東京五輪から57年振りに聖火が長崎の街・道を照らした。東京五輪聖火リレーは、5月7日(1日目)島原半島から壱岐市、新上五島町へ渡り、県央に戻って長崎入りし、7市1町で89人のランナーがそれぞれの熱い思いを込めて聖火をつないだ。長崎市の平和公園では、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を取りながら、無観客で出発式を行いライブ配信された。平和公園の出発式で、聖火リレーの公式アンバサダーを務める俳優の石原さとみさんは「自身が出会った被爆者に思いをはせながら核廃絶や世界平和を祈って。きょうという日が原点になるように一歩前へ、また前へと、この希望の灯を次の走者の方へ、未来へとつなげていきたい」と平和への願いを発信した。
石原ひとみさんは、トーチを掲げて平和祈念像の前をゆっくりと駆け抜け、次の走者へ聖火をつなぎ、県庁から長崎水辺の森公園には復元された遣唐使船を活用し海上リレーで結んだ。平和公園の出発式終了後、自宅へ車で帰る際に幹線道路は一時渋滞、聖火見学帰りの人と思われる市民、県庁の対岸の旭町岸壁には人が集まり「遣唐使船の聖火」を見守っていた。聖火ランナーには、地元福田中育成協役員の中村さんや少年ソフト監督の辻さんらも平和の灯・希望の灯をつないだ。本日(8日)は西彼長与町からスタート、離島の五島、対馬両市を含む5市2町を経て、佐世保市で本県のフィナーレを迎える。