1571年ポルトガル船が長崎に入港し、令和3年に開港450周年を迎えるなか、長崎開港450周年記念事業の準備が進められているのでその概要を掲載する。記念事業は「実行委員会主催事業」、企業、団体等が主催する「連携補助事業」、に関連するイベントなどで構成され、年間を通じて長崎開港450周年記念事業に6,500万円を実行委員会に負担金を支出する。実行委員会主催事業は、4月23日から4月27日の長崎帆船まつり期間中に、松が枝国際観光船埠頭周辺で「はたらくフネ」の一般公開や乗船体験会、ブルーインパルスによる長崎港上空での展示飛行(計画中)、4月27日の開港記念日に合わせ、長崎ブリックホールにおいて関係者や来賓を招き、記念式典が実施される。連携補助事業は、親子体験学習として長崎版「UMIアカデミー」を5月から11月にかけて、長崎サンセットマリーナでクルージング・ペーロン体験、出島少年伝習所~観光丸編~(5月から11月)、特別企画展「長崎とみなと(仮題、8月から9月)」など計画されている。
次に、平和の発信と世界への貢献では、核兵器禁止条約発効後、初めて開催される「第1回締約国会議」や、8月に延期となった「2020年核不拡散条約(NPT)再検討会議」において、被爆地長崎の平和への思いを世界に訴える国際会議に出席する費用(平和推進活動費)983万9千円。平和行政の新たな柱として、より多くの人が気軽に平和について考えられるよう、日常の中に「平和の文化」を根付かせいく、平和の新しい伝え方応援事業、長崎クスノキプロジェクト推進費、平和コンサートとの連携、平和フォーラムの開催など平和の文化の醸成費に1,339万7千円が計上されている。また、次の時代の基盤づくりとして、地域高規格道路長崎南北幹線道路(県事業)の事業化が検討中であり、松山陸上競技場周辺の在り方やスポーツ施設の再配置などについて検討する平和公園再整備基本計画策定費1,340万3千円が計上されている。