2018年9月21日(金)「長崎市のエアコン設置方針」

長崎市議会定例会(9月議会)における主な事業の概要を掲載する。秋の訪れを感じるなか、今夏の最高気温が35度以上の猛暑日が記録的となった。過去最多となる中で、県内自治体の首長は小中学校へのエアコン設置の見解を示し、一般会計補正予算の中に設計費や設置費などの事業費を計上している。長崎市のエアコン設置については、現在、建て替えを進めている「伊良林小」「仁田佐古小」「外海中」への設置費に加え、ほかの小学校60校と中学校38校での設置に向けた設計費が計上された。市の見解は、一度に全ての小、中学校に設置するのは市内業者の供給面から困難とした上で「高校受験を控えた受験生に早急により良い教育環境を提供したい」として、中学校を最優先に来年6月までに市内の全中学校と小学校の一部(12校)にエアコンを先行設置する方針が示された。

中学校と同じ時期に設置する小学校12校の選び方については、「学校規模や教室内の温度などから検討されたが、合理的な順位付けは困難であり公平を期すため」9月13日に抽選で決定された。なお、厳正を期するため長崎市立中学校校長会会長及び副会長が立ち合いを行った。抽選の結果、平成31年6月までにエアコンの設置を行う学校は、深堀、土井首、山里、日見、川平、畝刈、鳴見台、朝日、高尾、戸石、矢上、茂木小学校となった。残りの小学校は、再来年3月までに設置することになっている。設置対象の教室数は各校の普通教室や理科室、音楽室など合わせて約1450室、総事業費は概算で約43億円となっている。

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